Naruhodo-Blog

情報を整理して、ちょっと考えてみました。

ポンコツ過ぎる「マイナンバーカード」

実は申請に「マイナンバーカード」は必要なかった。

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早く欲しい特別定額給付金10万円!

【空】(現状の課題認識)

2020年の5月から始まった特別定額給付金10万円の申請で、オンラン申請で「マイナンバーカード」を使った申請がうまくいってない。郵送申請もあるので、どうやら、自治体は作業で大混乱しちゃってる。

 

【雨】(課題の深堀り)

実は、既に国民全員についているマイナンバーの番号を使えば、自治体の住民基本台帳とも紐付いているので、スムーズに進むはずだった。しかし、この番号は、個人情報漏洩などの心配もあって、利用するには法律でめっちゃ制限されていた。

 

びっくりするけれど、「マイナンバーカード」には、マイナンバーの印字があるのに、カード内のICタグには、公的個人認証IDはあるけど、「マイナンバー(番号)」が入っていない。法律でマイナンバーの番号は、カードのなかに保管できないからだ。

 

なのに、政府は、この10万円給付申請に、無理やり「マイナンバーカード」を普及したかったのか、どうしてもカードを使って申請業務をしたがった。今回、これが最大のミスだった可能性がある。

 

というのは、自治体は、住民基本台帳住基ネット)を日常で使って業務を行っていて、ここにはマイナンバー番号も入っている。しかし、「マイナンバーカード」に「マイナンバー」が入ってない。

 

なので、自治体は、ひとつひとつパソコンでそのパソコンでの申請情報を「目視」しながら、住民基本台帳と照らし合わせて申請業をしている。43の自治体がオンラインでの申請を中止したのはそういう理由で、郵送申請の方が早いと言い出す自治体もある。自治体は苦労してるんですね。

www.nikkei.com

 

 【傘】(結論と希望)

 この国って、基礎年金番号 保険証番号、税の整理番号、利用者識別番号、マイナンバーなど、番号だらけ。マイナンバーも法律でがんじがらめ、ぜんぜん普及できない。個人情報の漏洩、なりすましなどを怖がって、全然システムが前に進まない。個人情報の悪用や、なりすましなどで悪さをする奴は、厳しく実刑にすればいいのです。

 

自民党は、この6月2日、マイナンバーと預貯金口座を関連付ける法案を了承って言ってるけど、政府が国民の個人情報を一元化できるのは、当分、先の話になると思う。

 

結論的には、現状は「マイナンバーカード」ってポンコツかもしれない。でも、逆に考えると、改善を続けると使えるカードになるかもしれない。私が思う「マイナンバーカード」の最大の強みは、署名用電子証明書、つまり「電子の実印」希望。印鑑、サインの必要のない未来に一歩近づいたとも言える。世の中がもっとワンダフルになればいいですね。