あらま!アビガン承認が7月以降に遅れる。
空(現状の課題認識)
コロナの治療薬「アビガン」の臨床試験(治験)が遅れ、7月以降にずれ込むことがわかった。悲しいかな治験の参加者数が目標に届いていないと言う。治験の進捗次第では、承認手続きがさらに遅れる可能性がある。
安倍総理は、先月の15日の、「アビガン錠」(一般名:ファビピラビル)の承認について、審査で治験成績の提出を必須としない考えを示した。しかしながら、製薬会社の富士フイルムは、従来通り、コツコツと頑張っておられる。
雨(課題の深堀り)
現状、製薬会社の治験は、コロナ感染者のなかで、酸素吸入が必要な患者は組み入れず、呼吸困難を呈する肺炎の患者のみを対象に進めており、目標症例数は96例なのだが、びっくりしたのは、製薬会社は、自社のホームページで、被験者を募集している段階だ。
しかし、全国からの問い合わせも多く、実際には、1000を超える医療機関で、要件を満たせば、投与されている。
傘(結論と希望)
製薬会社とは、念には念を入れる、石橋を呆れるほど叩いて渡る会社らしい。しかしながら、今、この国は、非常事態宣言が解除されたと言えど、決して平時ではない。しかも、総理は、アビガン承認に向けて、特例的に支援もしている。ひとりの市民として言えば、
「ゆっくりと仕事してるんじゃねぇよ!」
と言いたいのが本音だ。
確かに、このコロナウイルスは、高齢者にとっては致死率が高く、若い人にとっては、軽症や無症状の方が多いのが特徴。通常の薬よりも、些か厄介な薬でもあり、リスクもあるのだろう。しかし、この薬は、この国の国難を救う、緊急時のために必要な、不要不急の真逆、重要緊急の承認が必要なんだと、製薬会社に言いたい。
どうか、一秒でも早くアビガンが承認され、国民の不安が、安心に変わる日がくることを、心の底から望みます。お願いしますよ。